コミュニケーションは空気じゃない!言葉だ!

コミュニケーションで大事なのは空気を読むことじゃない!伝えたいことは、めんどくさがらずハッキリと言葉でつたえましょう

 

コミニケーションギャップはなぜ生じるのでしょう?

 

これには、日本人ならではの文化的な要因が大きく関わっていたのです。

 

誤解が生じるならハッキリいうべし!

 

 

身近にあふれるコミュニケーションギャップ

上司から「なぜ言った通りにやらないんだ!」と怒鳴られたのだが、そんなこと言われた覚えがない

 

逆に、上司の指示通りにやったのに、「なぜこんなやり方をしたんだ!」と文句を言われる

 

取引先から「納期は昨日だったはずですが、どうなってますか?」と問い合わせがあったが、打ち合わせメモを見ても今週末までに納入することになっている

 

先方から今日来るようにと呼び出されたから訪問したのに、「今日は忙しくて時間が取れません。明日と言ったはずですが」と言われる

 

このようなことがあると、「あの人の頭の中は一体どうなってるんだ?」と互いに疑いたくなるものです

 

ビジネスの場に限らず、家族など身近な人間関係でも、「今度の日曜日は家族でドライブに行くことになってたじゃない!」

 

「そんなこと言ってないよ。お得意さんとゴルフがあるからムリだよ!」といった具合に、

 

「聞いた」「言ってないよ」とか「言った」「聞いてない」といったすれ違いは、誰もが日常的に経験しているはずです

 

きっとあなたも日々の出来事振り返れば、そうしたすれ違いの事例をいくつも思い出すことができるのではないでしょうか

 

 

 

誰もが自分に都合よく自覚し、記憶している

 

なぜこうしたすれ違いがしょっちゅう起こるのでしょうか・・・

 

そこには私たち人間の自己中心的性格が絡んでいるんですね

 

実は、誰もが自分に都合よく物事を知覚し(選択的知覚)、自分に都合よく物事を記憶している(選択的記憶)のです

 

例えば、納期を決めたとしても早く手に入れたいと思っている側は、もっと早い納期だったような気がしてきます

 

納期がきついと思っている側は、もっと遅い納期だったような気がしてきます

 

「これから来てくれませんか」と言った時点では今日来てほしいと思っていたはずなのに、その後急用ができて忙しくなると、明日来るように言ったような気になってしまう

 

あるいは、明日来るように言われたのに、訪問したい気が、はやって今日来るように言われたような気がしてくる

 

そこにすれ違いが起こるのです。このように記憶は都合よく変容するため、コミュニケーションギャップを防ぐには、メールなどを使ってその都度確認し、記憶を共有しておきましょう

 

 

 

コンテクスト度

 

コンテクスト(英: Context)あるいはコンテキストとは、文脈や背景となる分野によってさまざまな用例がある言葉であるが、一般的に文脈(ぶんみゃく)と訳されることが多い。文脈により「脈絡」、「状況」、「前後関係」、「背景」などとも訳される[要出典]。

引用 Wikipedia

僕たち、日本人はなぜはっきりものを言わないのでしょうか

 

ふだん会社やプライベートでも"はっきり"とした意識表示や発言ができない?しない?

 

 

はっきり言葉に出せないのは気持ちが通じ合う間柄だから

 

誤解を避け、意思の疎通を良くするためには、何でもはっきり言葉にして伝えるのが良いというのは、ビジネスの基本として、しばしば言われることです

 

でも、はっきり断るのは失礼だし、気まずいため遠回しな言い方でやんわりと断る。あるいはこちらの意向を察してもらおうとする。というのもよくあることです

 

なんでもはっきり言えばいいというわけではありません

 

属する文化にふさわしいコミュニケーションを踏まえないと、良好な関係を築くことができません

 

文化人類学エドワードホールは、コミュニケーションをうまく取るにはコンテクストへの依存度の高い文化と低い文化があるといいます

 

コンテクスト度の低い文化とは、人々の間に共通の文化的文脈がなく、言葉で、はっきり言わないと通じあえない文化のこと

 

欧米のような言葉で、はっきり伝えるコミュニケーションは、コンテクスト度の低い文化の特徴といえます

 

一方、コンテクストの高い文化とは、人々が共通の文化的文脈を持ち、わざわざ言葉で言わなくても通じ合う文化のことで、日本のような、はっきり言葉に出さないコミュニケーションは、コンテクスト度の高い文化の特徴ということになります

 

私たちは、特に意識しなくても、日本に生まれ育つかぎりコンテクスト度の高いコミュニケーションを用いており、その感受性を踏まえておかないと良好な関係を築くことができません

 

日本人のコンテクストの特徴

①相手の依頼や要求が受け入れがたいときも、はっきり断れず、遠回しな言い方で断る

 

②相手の意見やアイディアに賛成できない時も、はっきりとは反対しない

 

③はっきり言わずに、相手に汲み取ってほしいと思うこと

 

④相手の出方を見ながら、自分の言い分を調整する

 

⑤これ以上はっきり言わせないでほしい、察してほしいと思うこと

 

⑥相手の期待や欲求を察して、先回りして動く

 

⑦相手の言葉から、言外の意図を探ろうとする

 

⑧相手の気持ちを察することができる

 

場の空気をかんじとることに、長けているとはいえ、人の記憶。相手の受け取り方。

というのは曖昧

 

齟齬(そご)が生じるおそれがあるなら、やっぱり言葉でしっかりと伝える!文書で記録しておく!ということが大切です