就職や転職で会社を選ぶ際のメンタルの指針

会社選びで就職・転職をする際に注意すべき点って例えばどんなことだろう・・?

 

この記事は、これから会社選びで

・注意すべき視点

・心構え

・世間の声

などを書いた内容になっています

 

結論は、日本人ならではの配慮の精神を、かんがみて選びましょう!ということです。

では、早速みていきましょう

 

 

衛生要因

どんな要因が職務に対する不満につながるのでしょうか

 

仕事に対する満足の要因と不満の要因は違う?

気持ちよく働ける職場にするには、どんな要因が従業員の満足や不満を生みやすいのかを知ることが不可欠です。

 

心理学者ハーズバーグは、職務に対する不満をもたらす要因と満足をもたらす要因が異なるとし、不満をもたらす要因を衛生要因、満足をもたらす要因を動機付け要因としました。

 

ハーズバーグによれば、私たちが職場に不満を感じる時は仕事の環境面に関心が向いており、満足を感じる時は仕事そのものに関心が向いています。

 

ゆえに、衛生要因は仕事を取り巻く環境面、動機付け要因は仕事そのものに関わるものということになります。

 

ハーズバーグは、衛生要因として、

・会社の方針管理の仕方

・給与

・職場の人間関係

・作業条件

を上げています。これらの中に納得のいかないもの、満足できないものがあれば、職務に対して不満を感じるようになるというのです。

モチベーション、マネジメントの観点からはこれら衛生要因に関して不満が出ないようにすること、不満があれば極力解消に努めることが必要といえます。

 

ただし、ハーズバーグは、いくら衛生要因を満たすようにしても、それは不満の解消になるだけで、積極的に職務満足をもたらし、モチベーションを向上させることができないといます。

 

そこで重要となるのが動機付け要因です。

 

ハーズバーグは、動機付け要因として、

・達成感

・他者からの承認

・仕事そのものによる満足感

・任されることによる責任感

・昇進

をあげています。これらが満たされることで職務に対する満足感が生じ、モチベーションが高まると言っています。

 

人間関係はモチベーションを高める要因ではない?

モチベーションマネジメントの観点からは、最低限、衛生要因を満たすのは必須の条件として、

 

その上で動機付け要因を満たすように仕事の与え方や業績評価の仕方を工夫する必要があるということになります。

 

なお、ハーズバーグは、職場の人間関係を衛生要因に位置づけていますが、人間関係は職場への不満のもとになるだけでなく、モチベーションにもなるというのは、日本ではよくあることです。

 

関係性を大切にする私たち日本人にとって、職場の人間関係は非常に重要であり、

・上司の期待に応えなければ

と思って頑張るとか、

・.職場の仲間との一体感で頑張る

というように、職場の人間関係がモチベーション要因となる事は珍しくありませんよね

 

しかし、モチベーション理論のほとんどが欧米で生み出されたものであり、それをそのまま異文化である日本に当てはめると失敗することを示す好例といえるかとおもいます。

 

他者志向性

日本特有の強力なモチベーションとは

日本では人間関係が強力なモチベーション

日本人には自分のためというより人の為、自分にとって大事な人のために頑張るという傾向があります。

 

そうなるとモチベーション・マネジメントにおいても、上司と部下、あるいは同僚同士など、関係性を良好に保つことが非常に重要となります。

 

当然、欧米流のモチベーション理論を日本向けに修正する必要が出てきます。

 

そもそも欧米人と日本人では自己のあり方が正反対といってよいほどに異なっています。

 

人の意向や期待を非常に気にする日本的な自己のあり方に対して、自主性がないとか自分がないなどと批判されることがありますが、

 

それは欧米的な自己観に、基づいた発想に過ぎません。

 

日本人の他者志向を未熟とみなすのは欧米流であり、他者との絆を強化し他者との絆を自分の中に取り込んでいくのも、ひとつの発達の方向性とみなすべきではないかと思います。

 

他者から切り離されていたほうが成熟度が高いとするのは欧米流の価値であって、日本流の価値観からしたら、他者を配慮できるほうが成熟度が高く、自分の視点からしか物事を見ないのは自己中心的で未熟と言わざるを得ない。

 

多くの日本人は、そのように感じていると思います。

 

他者志向性を活用する

 

仕事帰りに上司と飲みに行くことが少なくなり、ドライと言われる近頃の若者も、職場の人間関係を非常に重視している事は、

 

就職の条件でも職場の雰囲気が重視され、転職動機としても職場の人間関係が主要なものになっていることからも明らかです。

 

2017年の新入社員を対象に三菱UFJリサーチ&コンサルティングを実施した意識調査を見ても、

「今の会社を選んだ基準」

 

として、

・雰囲気がよいが47.4%

で一位となっており、

・仕事のやりがいがある38.3%

や、

・業績が安定している24.4%

・能力が活かせる18.0%

をはるかに上回っています。

 

さらに【会社に望むこと】としては、[人間関係がよい]が圧倒的な一位となっています。

 

日本能率協会が20代から60代のビジネスパーソンを対象に実施した意識調査を見ても、

【健康で働くために効果があると思うこと】

として最も多くの人があげたのは、

・職場の人間関係を良好に保つこと38.9%

であり、圧倒的な一位となっています。

 

このように関係を非常に重視する日本人にとっては、人間関係が最大のモチベーション要因といっても過言ではありません。

 

日本人なら肌感覚で「確かに!」って感じる人も多いかと思います。

 

モチベーション・マネジメントにおいては、そこを見逃さないようにすべきでしょう!