リーダーであれば変化に柔軟であれ!

リーダーシップに求められる要素

 

リーダーにもいろんなタイプのリーダーがいます。保守的傾向が強いタイプ。攻めの主張が強いタイプ。…etc

 

リーダーに必要な要素は何か?について探っていきたいと思います。

答えをいうなら時流や変化に合わせた柔軟な姿勢が大切だよ!ってはなしです。

 

それでは具体的に掘り下げてみていきたいと思います。

 

リーダーシップスタイルは相手に合わせて変えていく

起業した当初はうまく引っ張っていたのに、事業が軌道に乗り、安定してくると、部下たちの不満が多くなり、職場の雰囲気が悪くなって、みんなのモチベーションが下がり、自分のリーダーとしての資質に自信をなくした。

 

そんな悩みを口にする人がいます。

 

それは集団の成熟度によって適したリーダーシップスタイルが違ってくることに気づいていないのです。

 

事業が軌道に乗ってからは、起業した頃とはリーダーシップスタイルを変えていく必要があります。

 

では、どのように変えていったらよいのでしょうか。

 

そこで参考になるのは、心理学者ハーシーとブランチャードによるリーダーシップのライフサイクル論です。

 

ハーシーとブランチャードによれば、集団の成熟度が低い第1段階では、支持的な行動を中心とした教示的リーダーシップスタイルが有効です。

 

多少仕事に慣れてきた第2段階では、支持的な行動が中心とはなるものの、メンバーの気持ち面の配慮もする説得的リーダーシップスタイルが有効となります。

 

さらに集団が成熟した第3段階では、メンバーの仕事力は高まっているため、支持的な行動を減らし、メンバーのモチベーションを高めることを重視する参加型リーダーシップスタイルが有効になってきます。

 

集団の成熟度が最高度に達した第4段階では、メンバーの自主性や自立性を尊重し自由裁量の部分の多い委譲的リーダーシップスタイルが有効となります。

 

集団だけでなく、個人の成熟度にも対応する

  1.  

どうでしょうか。

 

あなたが引っ張っている集団の成熟度に応じたリーダーシップが取れているでしょうか?

 

リーダーシップのライフサイクル論は、リーダーが自分自身のマネジメントスタイルを振り返る上でとても参考になります。

 

部下たちの混乱を招いたり不満を感じさせたりしないためには、集団全体の成熟度のみならず、一人ひとりの能力状態に合わせてリーダーシップスタイルを柔軟に切り替えていく必要があります。

 

例えば、知識面や技術面、段取り面など、まだ不慣れな部下には、明確な方向付けや指示を中心としたリーダーシップを発揮して、多少強引であっても【ぐいぐい】引っ張っていく必要があります。

 

一方で、習熟している部下には、徐々に自由度を高め、少しずつ権限を委譲し、責任を持たせ、自覚と自主性を促すことで、モチベーションを高めることが必要になります。

 

変革型リーダーシップ

変動の激しい時代にふさわしいリーダーシップとは

 

業務処理型から変革型へ

かつてのように産業構造が安定していた時代であれば、組織として目指すべき方向ははっきりしており、部署としてすべきことも明確なため、日常業務を滞りなく、能率的にこなしていくように促す業務処理型のリーダーシップが求められました。

 

しかし、IT化により産業構造が目まぐるしく変動する時代となり、組織としての動きも臨機応変に修正していく必要があります。

 

そんな時代には、業務処理型のリーダーシップでは対応できません。

 

部下に与えた課題の遂行を促すだけでなく、どんな課題を与えるかも絶えず見直していかなければならないからです。

 

そこで求められるのが変革型リーダーシップです。

 

ゴールに向けて部下を駆り立てるのが従来型のリーダーシップに対して、どこにゴールを設定すべきかを絶えず検討し、最適のゴールに向かえるように柔軟にゴールを修正していきます。

 

そのためには、以下のような視点が必要となるようにいわれています。

 

①組織の中だけでなく、組織を取り巻く環境にも目を向ける

②技術革新がもたらす人々のライフスタイルや欲求の変化に目を向ける

③組織の発展のために目指すべき方向性についてのビジョンを持つ

④慣習にとらわれずに、組織の発展のために必要な組織変革に目を向ける

⑤組織内の人間関係も大切だが、大きな視野に立って決断する

 

変革型リーダーシップの構成要素

心理学者バスは、変革型リーダーシップの構成要素として、

「カリスマ性」

「意欲を刺激すること」

「知的刺激を与えること」

「個別に配慮すること」

の4つを挙げています。この中のカリスマ性があれば、変革型リーダーシップは有効に機能する可能性が高まります。

 

そのためには、誰もが納得いくような説得力のあるビジョンを提示することが必要です。

 

人間というのは変化を嫌う保守的な面を強く持っているので、変革に目を向けさせるには、大きく心を揺さぶる必要があります。

 

本気で仕事に取り組んでいるという情熱と気迫が漂っていないと、何を言っても人の心を揺さぶることができません。

 

その意味でも、変革型リーダーには他を圧倒するような本気モードが不可欠です。

 

カッコよさげにいうと

狂の域に達するような組織の変革と発展への情熱です

現実には難しかったり、抵抗があれど

バカになれ!

ということですねっ